輝く鬼は奇しく笑う

妖しく怪しく奇しく

リバース

 

僕はいろいろなものと関わり合いながらも孤立している状態が一番良い状態だと前に書いたことがある。今回は例外もあるという話。

 

ちょっと前の僕は自分の生きやすい環境を選ぶことが最も重要だと思っていた。もっと細かく言うと、「自分の生きやすい環境で生きていきながら、自分と同じ価値観の友人だけでなく、違った価値観を持つ友人を大切にしていくこと」が重要だと思っていた。自分の生きやすい環境で生きていると、自分の考えがすべて正しいと思ってしまうことがあると思う。そのため、違った価値観の友人を持ち、一人一人がいろんな考えをもっていること、そのどれもが正解でも不正解でもないということを確かめながら生きていくべきだと思っている。今も自分の生きやすい環境を選びながら生きていくこと、違った価値観の友人を持つことは重要だと思っているが、それと同じくらいに 自分に合わない環境の中で自分の居場所を作ること がとても大切なことだと思うようになった。

 

自分には合わないだろうなぁと思っていた環境でいろんなことに気付いた。まず、僕は意外とどんな環境でも適応できるということに気が付いた。これには結構びっくり。僕は好き嫌いがはっきりしているし、多くの人から好かれるようなキャラじゃないから、きっと苦手な人も多いだろうなぁと思っていたけど、意外となんとかなるもんだと感じた。周りの人に感謝。

あと、自分に似ている部分を持っている人がいること。自分に合わない環境には自分と全く違う考えの人ばかりだろうなぁと思っていたけれど、その中でも似ている部分を持っている人がいることに気付いた。集団に注目してばかりで、集団の中にそれぞれ違った個性を持った人がいることを見落としていた。

他にも様々なことに気付いた。僕は自分が思っているほど変わった人じゃないこと、周りの人も変わってる部分を持っていること、人は結構優しいこと、等々。

 

やってみないとわからないことばかりだなぁと二十歳にもなって改めて感じた。食わず嫌いは良くないから、とりあえず食べてみることが大事だと思う。不味かったら吐けばいいんだし。

 

 

僕が自分の居場所を作ったというよりも、周りの人に僕の居場所を作ってもらったという感じがする。僕も誰かの居場所を作ってあげられるような人になりたいなぁ。